すいませんよりありがとう
すいませんよりありがとう。
高校時代の頃、先輩の一人が全校生徒にゆっくりと言葉を発した後、全員が耳を傾けるとわかったかのようにこう続けた。
日本人はシャイなのかよくすいませんと言います。
それは相手が自分のためにしてもらったことに対して感謝の意を込めてこの言葉とよく使う人が多いと思います。すいませんのなかにはありがとうも含まれているのかなと思えるほど多いのではありませんか。もしろ、ありがとうという意味で、すいませんを使っていることが多いのではないかと思います。
こんなこと考えたことがなかったと思いながらきいていたこの頃。先生のスピーチも委員長のスピーチも含め、あんまり人の話を聞くのが好きではなかった頃なのに、この時ばかりはずっと注目していたように思う。
自分に言われていると考えてみてほしい。
相手からすいませんと言われている姿。相手からありがとうと言われている姿。どちらのほうがうれしいか。そんなことは誰だって想像できるはずです。でも、なぜ日本人はすいませんというのか。文化なのか、くせなのかはわかりませんが、そんなものはいまからやめましょう。
すこし言葉を変えるだけで、人がうれしく幸せになるのです。すこしうれしくなるだけかもしれませんが、今後続けていくことで、周りの人、これから出会う人をすこしでも幸せに元気で入れるようにするためには、この一言を変えることはとても重要だと思います。
すいませんよりありがとう。私も気をつけていないと出るかもしれません。でもこれからはみんなでいっしょに変えていって、まずはこの学校からたくさん元気が出るようにしましょう。
これを聞いてから、なるべく気をつけているように思うが8年くらいたった今、どれだけありがとうが増えたのだろうか。
最近はあまり気にしていなかったが、京都に来てすいませんとやたら言う人がいてはっとした。やはり人を変えるのはたった一言でもすこしずつ変わっていくのだと感じたきっかけだった。